ついこの間、やれ年末だ、やれ正月だと騒いでいたと思ったら、もう1月も終わろうとしていて、また今年も追われる1年となりそうな雰囲気が、早くも立ちこめています(いい加減、ドッシリと地に足をつけていきたいところです…)
雪でドロドロだった畑もようやく乾いて、待ってましたとばかり、ここのところはあちこち肥料などを撒きつつ、トラクターを乗り回しています。
大体、この畑にはこの野菜をという計画があって、それを元に作付けを進めていくわけですが、トラクターで畑を耕していると、実際にその野菜を上手く作れているイメージがふんわり頭に浮かんだりしてきて、そういう時は何となく胸踊る瞬間だったりします。
反対に、計画があっても「いや、この畑では違う野菜を作ったほうが良いかも…」となぜだか思う時もあって、そういう時はなるべく直感を大事にするようにはしているのですが、それで上手くいくこともあれば、なんであの時変えちゃったんだろうと後悔することもあって、まぁ色々です(いやはや…)。
この時期、近くの畑を見渡すと、同じように畑にせっせと堆肥を撒いている人もいれば、早いところでは、もうジャガイモ用のマルチを張っている人もいたりもして、まだまだ寒さは続きますが、こうして少しずつみんな動き出すと、また新たなシーズンが始まるなという気にさせられます。

(トマトの苗。もうちょっとしたら鉢上げです。)
ところで最近、いがらしみきおの自伝エッセイ「ものみな過去にありて」という本を読みました。
「ワタシは人の人生というのは過去にしかないものだと思っていました。未来というか、将来というか、そんなものは架空の話です。SFです。ものみな過去にあるのです。」
と本人が言うように、ここまでに至る道すじが、あの、漫画の世界と同じような雰囲気で書かれていて、面白い、面白いと読み進めるうちに、はて、ところで自分の過去はどうだったっけか…と。
それと同時に、畑の過去(?)もどうだったっけ、と。
当たり前の話ですけど、自分も畑も急に出来上がったものではなくて、小さな理由がいろいろ積み重なった結果なわけで、そう思うと、それを1つずつ紐解いてみるのは面白そうだし、その一方で、だからもっと色々丁寧にやらなくちゃいけないなと、たまにガラにもなくそんなことを思ったり…などと、本の世界に逃げてばかりで、伝票の束は未だ手付かずです…(あぁ)。