12月に入った途端、急に寒さも厳しくなって、明日の朝もガツンと冷え込む予報(いやはや…)。
なにも師走だからといって、季節まで焦らなくてもと、身も心も震える毎日です。
そんなわけで、今週は大根を埋め、根菜類に土をかけ、被覆を増やし…と、大慌てで畑を冬支度を進めました。
あとは白菜の頭を縛れば、とりあえずは一段落となりそうです。

(地道な作業です)
冬レタスも、今のところ順調に結球が進んで、来週末くらいから少しずつ収穫出来るかなという感じです。
今年は、面倒でも夜だけ被覆を増やしてみました。

(年末年始の心強い味方です)

(こちらは、1月穫りのもの。)
この寒さで、ホウレン草がいよいよ本番。収穫しながらかじると、しっかりと甘く感じられるようになりました。

ところで…、うちでは道路っぷちの畑が多いので、畑にいると結構色々な人が車や、自転車や足をとめて、話しかけていきます。
ほとんどが同じ農家の人で、他愛もない世間話や、近況、ここだけ話など、気が済むだけ喋ってみんな立ち去っていくのですが、まぁ(時に忙しくて相手してられない時もありますが)楽しい一時です。
それで、なかには農家以外で、建築関係のオヤジさんなんかも、「どうだい、儲かってるかい?」なんて話しかけてきたりもするのですが、そもそも、仕事が忙しい人は立ち寄らないし、自分が儲かっている人はそんなこと聞いてこないので、大体はその後に続くのが、あまり明るい話題ではなかったりします。
今日も、そんな感じで建築会社のオヤジさんに話しかけられて、色々話をしていたら、「震災後、仕事が増えて忙しくはなったけど、あんまり楽しい仕事ではないんだよなぁ…」と。
つまりは、震災で壊れてしまったものを直す、頼む方からしてみたら元々はやらなくても良い注文が多いので、あまり前向きな感じでは話も進まないし、当然、直せる人もいれば、そうでない人もいるわけで、隣に諦めて放ったらかしになっている建物があったりすると、それはそれで気が沈んでしまうそうです。
「置かれてる状況がバラバラだから、なかなか一気に復興って感じにはならないよなぁ。俺も自分とこで必死で、あんまり周りのことまで親身に考えてられないしさ」と寂しそうに去っていって、何だか思わず畑で途方にくれてしまいそうになりました。