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サンキュウ農園(と、八百屋cafeツチノコ)

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惑う秋

気が付けば朝晩すっかり冷え込むようになって、そろそろ里芋とかゴボウとか大根とか、そういう根菜類がどっぷり入った汁でもすすりたいなと感じるこの頃です。

ただ、今年は珍しくピーマンも露地トマトも未だに元気でいてくれて、果たしていつまで収穫したものか、知らんぷりして通り過ぎるのは心苦しいけれど、もういい加減、果菜類は結構…という感じもあって、なかなか悩ましいところです。

とはいえ、寒い寒いなんて早々と震えているのは田舎のジジイくらいのもので、先日妻が実家に電話したら、まだ半袖でいるらしいなんて話もあって、そうなると里芋はまだ早いか…とか、季節感を合わせるというのもなかなか難しい気がします(それにしても年々寒さに弱くなって、困ったものです)。

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頭を抱えかけた稲刈りも、最終的にはバインダーまで総動員して何とか無事に刈り終わり、これでようやく畑の冬支度に専念することが出来そうです。
(新米のご案内、同封し始めました!)

畑の方は、葉物の種まきも全部片付いて、あとはソラマメやエンドウなどのマメ類を播くと、今度はハウスやトンネル物の作付けへと切り替わっていきます。

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草が落ち着いて、夏の間張り巡らせていた防虫ネットを剥がして回る今時期は、(1年のうちでも少ない)畑の景色が楽しい時期です。


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良くも悪くも、この仕事は自分のやった結果を常に目にしながら働くことになるので、何だかんだ言って野菜の出来が良ければ気分良く働けるし、そうでない時は畳み掛けるようにして落ち込んでいきます。

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(玉ネギ。きれいに発芽が揃って、長い道のりの第一歩は無事踏み出せた感じです。)

…ところで、コンバインというのは凄い機械だなと毎年使う度に思うのですが、たまに使ってみるとバインダーというのも、これはこれで凄い発明だと改めて思わされました。

稲を刈って、束ねて、ポンと吐き出す。この”ポンと吐き出す”というところが、動作といい音といい、何とも言えない快感があって、走らせているともっと、もっとと、どこまでも刈っていきたい誘惑に駆られてしまうのですが、でも、まぁ来年は惑わされず、座ってサクサク刈り取り・脱穀したいところです(やれやれ…)。

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| 農(ハズバンド) | 22:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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見失う初夏

何だかほんのすこし前に、GWだと騒いでいたような気がするのに、いつのまにやらナスもピーマンも植わって(自分が植えたわけなんですけど…)、明日は田植えで、記憶喪失みたいに季節は進んでいきます。

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(今年は今のところアブラムシに手こずらされずにいます。)

ちょっと前にラジオに出ていた90歳になるお婆さんも、いまだに二十歳の娘っこみたいな気がすると言っていたので、こんな風にいつまでも頓珍漢な気分で年を重ねていくのかもしれません。

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(1番手のキュウリ。トンネルを片付けてネットに誘引しました。)

それにしてもこれだけ陽気が続くと、早く育ってほしい野菜も、あまり大きくなってほしくない野菜も(そして草も)、人間の都合などお構いなしに軒並み育ってくれて、何だか見ていて清々しささえ感じてしまいます。

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(芽が出揃った里芋。)

今週は、早生の玉ネギを収穫しました。

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玉ネギは、追肥の加減がなかなか難しくて、やり過ぎるとバカみたいに大きな玉になって売りづらいし、かと言って足りないと最後病気になりやすいしと、今年は割合上手い具合にいった気がしますが、まだまだ試行錯誤の連続です。

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トマトもポツリポツリと収穫が始まって、作付けに追われる毎日が今度は収穫に追われるようになって、そうこうしているうちに、今度はまた秋冬の作付けが…。

と、あまり先のことを考えすぎるとクラクラするので、とりあえずは明日せっせと田植えです。

| 農(ハズバンド) | 23:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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白い春

先週末に出掛けていったアークヒルズの辺りは(あいにくの天気だったのにも関わらず、足を運んで下さりありがとうございました。)、もうすっかり葉っぱが主役になりつつありましたが、この辺りではちょっと車を走らせると、あっちもこっちも花盛りで、否が応でも春を突き付けられています。

とはいえ、なかなかこの時期、桜をのんびりと眺めてもいられず、花といえば畑で咲き始めた絹さやとソラマメとかばかりに目がいって、早く実にならないかなと、ついつい団子のことばかり考えてしまいます。

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本当は花よりも5月、苗が植わった田んぼの方が心穏やかに眺めていられるので、その頃花見というか、苗見(?)とかいって、昼から酒でも飲めれば最高なのですが、そんな時期に畦でワイワイやっていたら、ただでさせ田植えが遅くてヤキモキされているのに、気でも狂ったかと思われてしまいそうです。

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(ハウスのトマト。可愛い実がつき始めています。)

…それにしても、今日は寒くなるとは言われていたものの、朝早いうちはみぞれ混じりだったのが、あれよあれよいう間に雪になって、1時間もしないうちにすっかり真っ白に…。

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(隣のジャガイモ畑も、どんどん積もる積もる…)

さすがに4月だし、すぐにとけるだろうとは思いつつ(結局お昼すぎにはきれいさっぱり消え去りました)、でも万が一ということもあるしなぁと、せっせと雪払いなどして、人間はすっかりくたびれましたが、作物にも資材にも何も被害がなくてホッとしています。

ただ野菜に関していえば、日中寒いのはそんなに心配なものではなくて、朝方の厳しい冷え込みとか霜とかのほうが遥かに恐ろしいので、明日の朝こそが身も心も痺れる寒さとなりそうです(もうこんな心配とは早いところお別れしてしまいたい)。

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(この寒さが過ぎたら、キュウリもいよいよ植え付けです。)

| 農(ハズバンド) | 23:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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縮こまる冬

寒い、寒いと縮こまっているうちに、あっという間に年も暮れつつあります。

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(12月には珍しく、雪が積もったりもしました。)

ここしばらくどうにも暗い話題が多くて、ついつい下を向いてしまいがちですが、幸い畑だけは上手くいっているので、それを支えに今年もあと10日、何とか新年に辿り着きたいところです。

埋めたり・かけたり・被せたり、野菜の冬支度も終わって、今週は春大根・人参(2番手)の種まきをしました。

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(先月播いた1番手も、ゆっくりと生育しています。)

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このあと来週、ハウスと露地にカブと葉物、あと葉ネギを播いたらいよいよ今年も播き納め。年が明けると今度は春夏野菜の育苗が始まります。

この寒くて慌ただしい年末に、種まきするの(と、トンネルかけるの)面倒だなと毎年少し思ったりもするのですが、葉物なんかは少しずつでも播いておくだけで、露地→ハウス→露地トンネルと繋がって、春先本当に助かるので、せっせともうひと播き…です。

| 農(ハズバンド) | 23:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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いよいよの冬

この時期には珍しく、雨の多い天気が続いています。

ついつい汚い言葉の1つも口に出そうになりますが、そこをグッと黙って、泥だらけの野菜を収穫したり、半ば力任せに土をかけたり、野菜を埋めたり、トンネルを張ったりする毎日です(チクチョー、バカヤロー)。

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(大根も少しずつ貯蔵作業を進めています。)

おまけに、ここしばらくは妙に生暖かくて、なかなか冬だと言い出せないような気分でしたが、今週に入って猛烈にしびれる北風。今日は久々にしっかり霜が降りて、いよいよ寒さも本番となっていきそうです。

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…ところで、昔、小学生くらいの頃、ファミコンでコンピュータ相手に何かの対戦ゲームみたいなのをやる時、わざと相手を一番弱く、自分は最強というような設定で戦って、当たり前のように自分が勝つというのを何となくダラダラやったようなことがあって、ああいうのって一体何だったのか、一時の快感があったような気もするし、ただただ虚しいだけだったような気もするし、単に何も考えたくなかっただけかもしれないし、何だかこの頃はそんなことがふと思い出されます。

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玉ネギ畑近況。まだ苗がピンと立っていますが、これからキツい霜にあたると、地面にベタッと張り付いて、そのまま春まで縮こまっています。

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ぬくぬくのハウス内レタス。このままいけば、予定通りクリスマスの頃から収穫できそうです。

| 農(ハズバンド) | 23:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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